様々な想定被害に備え、その術を伝えられる人になる
例えば地震を例に挙げると、そこに付随してくるリスクが沢山ある事に気が付きます。
地震火災、津波や河川氾濫などの水害、倒壊、帰宅困難、ライフラインの寸断。
多くのリスクがあり、そしてそれぞれにどう対処をしていくのかが判らず、我々は混乱します。
そしてその混乱は、得体の知れない恐怖となり、我々にのしかかります。
インストラクター講習では、自分や大切な人達が直面するかもしれない様々なリスクや被害を予測、分析できる力、そしてそれらに備え、対処出来る術を学びます。
また、「楽しさを通して災害時のサバイバル術を人に伝える術」も学びます。
自宅や職場での災害対策 「自分」こそが最高の専門家
グラっときたら机の下へ!
素晴らしい危険回避術ですが、目の前にしっかりとした机があるという状況でのみ有効です。
上記の例に限らず、全ての危機管理術は、その場に合ったものでないと機能しないという特徴があります。
そして我々が多くの時間を過ごす自宅や職場などの環境は、それぞれ大きく異なります。
だからこそその場に合った対策プランを立てることが非常に重要になるのです。
ではそのプランを上手に立てる事が出来るのは誰か?
それはその場所をよーく知っている、もしくはその場所を詳細に観察できる立場にいる「あなた」なのです。
インストラクター講習では、その状況にあった災害対策プランの立て方を体系的に学びます。
情報」を「対策」へと変える術を学ぶ
“ グラっと来たら闇雲に外へ走り出してはいけない。”
是非覚えておくべき情報ですが、それらはあくまで「ぶつ切り情報」であって、対策プランではありません。
これらの情報をいくら読み漁っても、恐らく安心する事はできません。
それどころか、更に調べているうちに、
“ グラっと来たら速やかに外へ脱出する! ”
というような、真逆の情報まで出てきます。
整理されていない、ランダムな情報群は、時に我々を更なる不安へと導きます。
自分に必要な情報を見極め、それを組み立て、ぶつ切りでない「物語」にすること。
それがこの講習における危機管理プランの立て方となります。
それを具体的に学びながら、全六日間の行程の中で、自分だけのオリジナルプランの作成をして頂きます。
「得体の知れない恐怖」が、講習を受講していくうちに、「得体の知れた恐怖」へと変わっていく事でしょう。
多彩な都市型サバイバル術で、いかなる状況にも備える
インストラクター講習中は、都市災害に適した、飲み水の確保や火のおこしかた(安全な状況が確保出来る場合のみ)に関するテクニックを多数学びます。
様々な技術を学ぶ事で多彩な被災状況に対応する術を身につけます。
またそれらのテクニックは、自分が他の人と楽しく技術を共有する際の糧ともなります。
備蓄が尽きれば、砂漠同然となる、大きな都市災害後の状況。
それに備える為に、総合的な都市型サバイバル術を身につけておきましょう。
様々なニーズに応えたカリキュラム
皆さんが講習に参加される目的は主に、
「他の人々と技術や教えを共有する活動をしていきたい!」
「自分の今後の生活の中で学んだ技術を生かしていきたい。」
という二つです。
六日間のカリキュラムには、指導方法などの内容も多少含まれますが、それは自分の技術を整理する大きなきっかけとなり、またひとつのテクニックを多角的に見つめる事にもなります。
また、講師依頼内容で最も多いのが、アクティブなブッシュクラフト的な内容をブレンドした都市災害セミナーです。
自分の活動の幅を広げたい方にも是非受講して頂きたい講習です。